MANGA WALKER

 
「作者の戯言」とは。
  私のうさんくさい時事ネタコラム、日記など駄文を掲載しています。
  メルマガ発行者の苦悩なんかも垣間見れるはず。
  ちなみに過去の「戯言」は加筆してエッセイメルマガに今後掲載予定。
過去に掲載した話。

○携帯を落とした男の哀れな夢。

知人が携帯電話を無くしてしまいました。
ここ2ヶ月ほど彼の携帯電話はディズプレイが真っ黒で何も表示されず、
メールを見ることも電話をかけることもできない状態。
ただかかってきた電話を受けることは何とか可能、という酷い有様でした。
しかしそれでも彼と連絡が取れたのだからマシなほう。
もはや我々の生活の一部と化してしまった携帯電話は無いと何かと不便です。
早く新しい携帯電話を買うように言うと、
慢性的な金欠病にかかっている彼は「そんな金は無い」とのこと。
しかし彼は私以外の周りの人間からも、
不便だから早く買えと催促を受け、内心結構気にしていたようです。
そんな彼が先日夢を見ました。

舞台上で観客から拍手喝采を浴びている自分。
自分の手には賞金000万と書かれた大きなプレートとトロフィー。
横には自分へマイクを向ける萩本欽一氏。
そうです、「仮装大賞」で優勝して賞金をゲットした夢です。
どんな仮装をして優勝を勝ち取ったのかは覚えていないのに、何故か優勝。
欽ちゃんに「賞金は何に使いますか?」と聞かれて舞い上がった彼はとっさに
「けっ、携帯電話を買います!」

彼の想像力が貧困なんじゃない、全て貧乏がいけないんです。

○追憶の中の優等生。

私が3年間通った高校に、今現在弟が通っています。
年が離れているので学校で鉢合わせと言う悲劇は起こらなかったのですが、
私が世話になった先生がまだ数人か残っているらしく、
たまに弟は「お前がアイツの弟か」と在学中の私の話を聞かされるそうです。
その中でも驚いたのが、ある英語教師の発言。
「お前の兄貴は一番前の席で必死に勉強していたよ」

実際のところ、一番前の席に座っていたのはジャンケンに負けたから。
また一番前の席は意外と内職がばれにくいので、
その英語教師の話は聞かずに勝手に他の単元や教科のノートを開いていたり、
グースカピースカ寝てたりしていました。
先生の中で私に関する記憶が美化されすぎているのか、
それとも先生の目には本当に私が優等生のように映っていたのか。
まぁ良い印象だったに越したことは無いからいいや〜〜と思っていたのですが
つい先ほど弟から、私が授業を聞いていなかったという真実を
その先生に伝えていた事実が判明………言わなきゃばれないのに!アホ弟!
私は実際に優等生じゃないんだから、
せめてその先生の中でだけでも優等生にしておきたかったのに。