「ユージュアル・サスペクツ」
 
あらすじ
  銃器強奪事件の面通しで集められた五人の前科者を主人公に、
  犯罪計画を奇妙かつ巧みな構成で描いたサスペンス・ミステリー。
  カリフォルニアの港でマフィアの所有する船の炎上事故が発生。
  調査の結果、コカインを奪おうとした一味とマフィアの闘いの結果であった。
  一味の生き残りであるヴァーバルを尋問していた捜査官は、
  6週間前、銃器強奪事件の容疑者として集められた
  5人の男たちの身にふりかかった話を聞く事になる。

キャッチコピー
  見破りますか? だまされますか?

感想
  読者の方に初めてオススメされたので、「面白くなかったら…」と
  心配していたのですが、最後に見事ガツンとやられちゃいました。
  中盤までは普通の映画だなぁと退屈していたのに、
  後半になって突然物語が加速するわするわ。
  まさに最後に一言「やられた!」と目をまんまるにする映画。
  でもあんまりこういうこというと、
  「シックス・センス」の二の舞になるので、
  謎解きとかは忘れて、普通に見て普通に騙された方が楽しめます。
  タイトルは直訳すると「常連の容疑者」であってる?
  また何かオススメがあったら是非教えてください。


印象に残ったセリフ
  「神は信じないが、神は怖いな」
  私も同じで、全生命に平等で全知全能の生き物など信じませんが、
  こういうことをいうと何か悪いことが起こるのではないかと怖いです。
  他にも「今日のNYは雨らしい」というシーンも何故か好きです。

オススメ度
  ★★★★☆ 「やられた!」と言いたい人は是非。

教訓
  最後に真相を明かして驚かすのもいいが、その前フリも楽しませて欲しい。

ネタバレ感想文   下の部分を反転させてください

  金のライターを受け取るシーンでの「え?」という感じなど最高でした。
  でも見終わって少し間を置いて、
  映画の消化作業に入ったらいくつか腑に落ちないというか何というか。
  周りに書いてある人名や地名を使って組み立てた創作、というオチね。
  面白かったんです、最後に「騙された!」と驚いたんです。
  でもああいう結末の話をどこかで見たことがある。
  はたしてどこで見たかは忘れてたが、確かにああいうオチを私は知ってた。
  それとコバヤシという名前なのに英国紳士みたいなところね。
  ずっと見ていて「なんでやねん」とニセ関西弁でツッコんでいました。
  でもあれだけの登場人物と分かりにくい設定と展開を
  観客が理解できるってのは、やはり脚本家の腕がいいからなんでしょうね。


 
MANGA WALKER vol.192 より