「バンディッツ」
 
あらすじ
  刑務所から脱獄した行動派のジョーと慎重派のテリー。
  2人はそのメキシコで一儲けするという夢を実現するため
  銀行強盗を繰り返し、その見事な手口で全米中の注目の的となる。
  しかし平凡な毎日に嫌気がさしていた主婦ケイトが、
  ひょんなことから2人の仲間に加わり、男2人の友情が揺らぎ始めた。

キャッチコピー
  2人は恋人 3人は犯罪の始まり。

感想
  タイトルを直訳すると「強盗たち」、内容そのまんま。
  その強盗方法は新しくて面白く、
  キャラ個性の強さ(得にテリー)もバッチリでそれなりに楽しめた。
  しかしどこか今ひとつと感じるのは何故なのだろうか?
  ブルース・ウイリスがあの頭で長髪だったことが引っかかっただけじゃなく、
  何かが欠けていて、何かが余分。
  これぞ星3つ、これぞ凡作、といった感じの普通の映画。


印象に残ったセリフ
  「感性は鈍いより敏感な方がいいわ」
  アンティーク家具恐怖症だの何だの言って、
  神経質になっているテリーにケイトが優しく言った一言。
  誰も見てもソイツの欠点部分を長所に変えてしまう凄い女性ですな。

オススメ度
  ★★★☆☆ 色濃いキャラと強盗方法が見所。

教訓
  他人の欠点は長所にも見れるが、それは受け手の心の許容量によるものだ。

ネタバレ感想文   下の部分を反転させてください

  「お泊り強盗」のアイデア、そして次々に出てくる奇妙な病名。
  この映画を駄作と言う汚名から救ったのは以上の2点だろう。
  ラストの偽装死による逃亡も面白いとは思うが、
  あそこまで完璧に警察や報道陣を騙せるものだろうか。
  そして脱獄もあれほど簡単にできる国なのか、アメリカは。
  三角関係という使い古された題材を、ああいう形で終わらせたのも
  コメディ色が混じるこの映画だからこそ成し得たワザであって、
  シリアスな映画だったらおそらく撃ち合いの場面で終幕だろう。
  その辺りの作品のバランスもちゃんと調整できていたのに、
  見終わった後にどこか不満が残ったのは何故なのだろうか。
  誰か教えて欲しい。


 
MANGA WALKER vol.191 より