「バーティカル・リミット」
 
あらすじ
  ロッククライミング中の親子を不慮の事故が襲い、
  兄は自分と妹を救うために父親の命綱を切った。
  その事件が原因で兄は登山をやめ、
  逆に妹は父の遺志を継ぎ世界最高峰の登山に挑戦する。
  しかし後一歩ところで彼女は氷に閉ざされたクレパスに落下してしまった。
  標高8000メートルという人間の死の領域で、
  ジワジワと命を削られていく妹を助けるべく、兄は立ち上がった。

キャッチコピー
  不可能に挑む、決死の救出劇が今始まる。

感想
  見た後から人の色々な意見を聞いてると、結構荒が出てくるんだけど
  頭を空っぽにして、この映画をパニックムービーだと割り切って
  誰かと一緒にワーキャー言いながら見るならアリな映画だと思う。
  この映画を見て雪山は怖いなぁと小学生の感想文みたいなコメントしか……
  よく台風の日にサーフィンに出るヤツと同じで
  やってるヤツは好きでやってるし、もしそれで死んでも仕方ない。
  でも助けに行くヤツにしてみたらたまったもんじゃないな、と。

印象に残ったセリフ
  やたらとカリカリしている女性を紹介したセリフ。
 「彼女はフランス系カナダ人。
  カナダ人のときは陽気なんだけど、今はフランス人だな」


オススメ度
  ★★☆☆☆ あのCGはどうだろう。

教訓
  雪山になんて絶対行くもんか。

ネタバレ感想文   下の部分を反転させてください

  妹のピンチに兄が命がけで助けに行くのはいい。
  その兄に救助仲間として色々なキャラがついていくのもいい。
  ただそいつらがことごとく死んで、生き残ったのは兄と妹。
  それでハッピーエンドってのは、ご都合主義にもほどがあるのでは?
  完全に「殺すためのキャラ」が登場していた気がします。
  自分が助かるために、相手を見殺しにするのはアリか、というテーマに
  主人公は決着をつけていない気がするのですが。
  まぁパニック雪山映画なので、堅苦しいことはいいっこなしですけどね。


 
MANGA WALKER vol.186 より