「タイムマシン」
 
あらすじ
  SFの祖H.G.ウェルズの小説を59年に続いて映画化した作品。
  婚約者を暴漢に目の前で殺された大学教授のアレクサンダーが、
  過去を変えるためにタイムマシンを発明した。
  タイムマシンに乗り、彼女が死んだ日に戻った彼だったが、
  婚約者の運命は変えることができなかった。
  なぜ過去は返られないのか、という問いの答えを探すため、
  1890年から今度は2030年の世界、そして80万年後の世界へ旅立った。

キャッチコピー
  80万年、時空の旅

感想
  急に何か映画を見に行こうということになって、消去法で選んだ作品。
  前半は面白かったが、後半突如舞台が変わってビックリ。
  タイムトラベルのCGシーンや、迫力と緊張の戦闘、
  特殊メイク、後半の映像部分はすばらしかったが、それだけだった。
  おすぎは某番組で、この映画はタイムトラベルについて描かれていて、
  「この夏必見」などと寝言を言っていましたが、私は勧めません。
  そして主役の演技がどこかネプチューンの原田っぽかった。

印象に残ったセリフ
  2030年の未来で、小学校の先生が悪ガキに一言。
  「言うこと聞かないと遺伝子組み替えちゃうわよ」 唯一笑えた場面。

オススメ度
  ★★☆☆☆ 頭を空にして、後半の迫力のある戦闘シーンを楽しもう。

教訓
  映像の良さに騙されて、映画の中身を見逃してはいけない。

ネタバレ感想文   下の部分を反転させてください

  前半の「婚約者を失った悲壮感」と
  「運命を変えることは出来ないのか」の問いに苦悩する主人公と、
  後半のバケモノ相手に戦う主人公とではキャラが変わっていた。
  そして何より前半の苦悩が後半に殆ど活かされていない。
  でも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と違った、
  過去は変えられないという発想は面白かった。
  しかし、変えられないから何なのか、ということまでは語られていない。
  主人公はバケモノが支配する地球を見て、何を感じたのか。
  「運命は変えられない」と落胆したのか。
  おそらく「だからこそ今を生きてやろう」と思ったのだろうけれど。
  その辺の描写が曖昧どころか全く描かれておらず、テーマが宙ぶらりん。
  ラストもなんだか余韻が無く、「えっ終わり?」という感じ。 
  見終わった当日にコレ書いてるんだけど、あまり内容を思い出せません。


 
MANGA WALKER vol.183 より