「ハリー・ポッターと賢者の石」
 
あらすじ
  日本でも大ヒットを記録した児童文学の映画化作品シリーズ1弾。
  両親の死後、親戚の家で育てられた少年ハリーは11歳の誕生日に手紙を受け取った。
  それは魔法学校の入学案内で、ハリーには優秀な魔法使いの血が流れていると言う。
  手紙に導かれ、魔法学校に入学した彼は、そこで出会った友人と一緒に
  魔法の勉強をはじめるが、やがてハリーたちは学校のある秘密を知ってしまう。

キャッチコピー
  魔法が世界にかかる

感想
  友人から「面白くないよ」と薦められて見た作品。
  見たらやっぱり面白くなかった。眠たくなった。早送りしたくなった。
  でもちゃんと眠らずに通常再生で見た。
  「見た映画は最後まで見る」という礼儀と義務感だけで見た。

印象に残ったセリフ
  「口が滑っちまった」 アイツは口が滑ったとは言わない。

オススメ度
   ★☆☆☆☆ ラストが気にならない時点で映画として致命的。

教訓
  他人がつまらないと忠告した映画は安易に手出ししてはいけない。

ネタバレ感想文   下の部分を反転させてください

  のっけから単純に「悪いヤツ」が登場し、主人公をいじめる。
  これで視聴者を彼へ感情移入させたかったのだろうか。
  でもそれは「悪いだけのヤツ」で、何の面白みも無かった。
  入学後、あからさまに「ライバル」の生徒が登場したが、
  こいつも「ハリーの敵」という設定しか与えられていない単純なキャラ。
  どう考えても「悪役」と呼ぶにふさわしい彼らが登場するのに
  劇中でキャラクターが「この世に悪者はいない」などと語っていた。
  腑に落ちない。
  最後に各宿舎に点数をつけ、順位を決めるシーンはもっと腑に落ちない。
  いくらハリーの敵役の宿舎だからといって、
  「最初は1位って言ったけど、ハリーが活躍したからやっぱり2位ね」という展開は
  酷すぎるのではないだろうか。
  あの逆転劇を見ると、「正義は勝つ」的な勧善懲悪を連想してしまう。
  勝ったと思ったのに最後の最後で主人公に逆転勝ちされてくやしがったり、
  先生に夜間外出をチクったら、自分も同罪で怒られたり。
  完全にこの役割は悪役が引き受けるものだ。
  ハリウッドはおろか日本より数段レベルの低いが迫力のあるCGや、
  想像力溢れるファンタジーネタや、勢いのあるカット割など
  格好ばかり気にしていて、内容はうすっぺらい、ただの子供だましの映画だ。
  そもそも学園外では使っちゃいけない魔法を習ってみんな何をしたいの?


 
MANGA WALKER vol.182 より